解体工事とは!?

解体工事について徹底解説!

解体工事とはどのような工事なのか皆さんはご存じでしょうか。恐らく多くの方が解体工事と聞くと、「最初から最後までずっと重機で壊す」というイメージなのではないでしょうか。

一口に解体工事と言っても、解体の工法には様々な種類があります。建物の造りが似ていても立地が違えばやり方も変わってきますし、その逆に同じ地域でも建物の造りが違えばやり方は変わります。

本記事では、解体工事について以外と知られていない基本的な内容から、一般的な工法等について解説していきます。

解体工事とは

解体工事とは、建物や家屋などの建造物を取り壊す工事のことを指します。建て替えのための工事も、不動産活用(土地)のための工事も解体工事と言います。

解体工事と聞くと「既に立っている建造物をただ壊すだけ」というイメージをお持ちの方々もいらっしゃると思いますが、実際はそうではありません。建物を解体するということは、建っていた土地はさらに活用できるということにつながります。


つまり、解体工事は「ただ壊す」だけではなく「未来を創る」ということにつながるのではないでしょうか。

建物は、様々な工法・種類で建てられているので、その工法に合わせた解体工事を行わなければいけません。安全性を考慮したうえで適切な手順にて建物の解体工事を行う必要性があります。

以降では、解体工事の主な流れを確認していきましょう。

解体工事の大原則

解体工事の流れ・工法をご紹介する前に、現代の解体工事の基本的なルールについてご紹介いたします。

解体工事は2003年に施工された「建築リサイクル法」によって大きく変化したと言えます。

建築リサイクル法は、環境問題の配慮・産業廃棄物のトラブル増加を背景に制定されました。


これにより①分別解体の義務化②特定資材廃棄物の再資源化の促進、が進められることとなります。

以降では建築リサイクル法の制定によって変化した、日本の解体工事の原則をご紹介いたします。

分別解体の順守

解体工事の大きな変化として「分別解体の順守」が挙げられます。

分別解体では解体作業を行いながら、同時に分別作業を行うという工事の手法になります。重機で解体した後、最中に手作業で分別を行う必要があり、時間やコストがかかってしまいますが、必ず順守しなければいけないルールの一つになっております。

環境問題への配慮・廃棄物の適正処理の観点から、解体工事を行うものとしては守って当たり前のことです。


解体業者選びでお困りの方は、業者が適切に解体業務を執り行っているかを念頭に選ぶことをお勧めいたします。

特定資材の再資源化

先にも述べたように、解体工事は分別解体を行い、特定の建設工事においては、資材の再資源化を行うことが必須となります。廃棄物を分別しながらでの工事ですので、「ミンチ解体」のような建物を丸ごと取り壊す工法は禁止となっています。

特定建設工事

特定建設資材を用いた建築物などの解体工事や新築・改修工事等で、規模の基準以上のもの

〇特定建設資材

以下の4つの資材

  • コンクリート
  • コンクリート及び鉄
  • 木材
  • アスファルト・コンクリート
〇対象建設工事の規模基準
工事の種類規模の基準
建築物の解体工事床面積80㎡以上
建築物の新築・増築床面積500㎡以上
建築物のリフォーム請負代金1億円以上
建築物以外の工事(土木等)請負代金500万以上

解体工事の主な流れ

  • 解体業者に見積を依頼する
  • 現地調査・見積内容の確認
  • 解体業者の決定・契約
  • 建物と周辺の再調査
  • 電気・ガス等の解約手続き
  • 行政への申請作業(建設リサイクル法・道路使用許可)
  • 近隣住民への挨拶
  • 残置物・不用品の撤去
  • ~解体工事開始~
  • 足場・養生シートの設置
  • 瓦の撤去
  • 建物内部解体
  • 重機による解体
  • 地中埋没物の確認・整地
  • 現場清掃
  • 工事完了

以上が解体工事の主な流れになります。

解体工事で大切な行政への申請手続きや近隣の方々へのご挨拶等は解体業者に任せてよい事項ですので、不明な点やお困りのことがございましたらいつでもご相談ください。

解体工事を行う際の工法

解体工事は、様々な工法を駆使しながら作業を進めていく事になります。


建物の造りや、階数、大きさ、面積、立地によって工法が異なります。解体工事は大きく分けて「木造建築」「RC造」の解体工法の二つに分かれます。

なお、LCC株式会社は個人のお宅の解体を主に行っているため、木造建築の解体工事を手掛けることが多くなっています。今回は木造建築の解体工法2種類と鉄筋コンクリート造の工法1種類をご紹介します。

解体工事についての疑問やお困りの際は、是非お気軽にご連絡ください。解体工事のプロフェッショナルがどんな些細なお悩み事でも紳士に対応させて頂きます。

木造建築の主な工法

日本という国において最も多い建築建造物と言えば「木造建築」です。古来より木材が豊富に存在し使用されていた日本では、寺社仏閣の建立の増加による技術の発展を経て、「木造建築」が日本の家のスタンダードになりました。

1.手壊し工法

解体作業員が、バール等を用いて手作業で解体工事を行う工法のことを「手壊し工法」と呼びます。

手壊し工法とは、重機が入らないような狭い立地のお家や、住宅が密集している立地のお家の解体工事で取り入れられます。木造だけではなく、鉄筋コンクリート造の場合でも手壊し工法が採用されることも多々あります。

メリット

重機を使用せず手作業での解体工事となるため、騒音や振動が比較的少ないことが挙げられます。さらに、少しずつ解体するため丁寧に作業を進めることができ、高精度の分別やリサイクルを行うことができます。

  • 騒音・振動が比較的少ない
  • 高精度の分別解体が可能
デメリット

手壊し工法とは、その名の通り手作業で解体工事を行う事を指します。

人力での工事ですので工期が長くなり、費用が高くなってしまう傾向にあります。解体工事のメリットとしては十分魅力的な「手壊し工法」ですが、コスト面には十分考慮する必要があります。

2.重機併用工法

重機併用工法とは、手壊し工法と併用して重機を使用する解体工事工法になります。多くの木造住宅の解体撤去工事で用いられている工法であり、LCC株式会社でも使っている工法になります。

重機併用工法は、瓦・内部の撤去・重機を入れる場所の確保まで手作業を行い、お家の躯体部分等の大規模な部分は重機で行うという工法です。

メリット

手壊し工法の丁寧且つ精度の高い分別、重機を使用したスピード感且つ効率の良さをバランスよく生かした工法になります。

工期・費用が安定しており、コスト面でのバランスが取れているため、木造建築解体工事における主流な工事となっております。

  • 手壊しと重機の良い所取りの工法
  • 費用・工期のバランス感

RC造(鉄筋コンクリート造)の解体工事

鉄筋コンクリ―ト造の解体工法を紹介いたします。

鉄筋コンクリ―ト造の解体工法は数多くありますが、今回はLCC株式会社が主に使う工法を1つご紹介いたします。

ハンドブレーカー工法

ブレーカー工法とは、ブレーカーと呼ばれる先端の杭を振動させることでコンクリ―トを破砕するという解体工事の工法です。主に、地盤や壁などのコンクリートのはつりに用いられます。ブレーカー工法はその規模によって、手持ちのもの(ハンドブレーカー)とショベルに付けるもの(大型ブレーカー)に分かれます。LCC株式会社では主にハンドブレーカーを利用した工法になります。

メリット

ハンドブレーカーのメリットは、重機が入れない場所でも作業することができます。また手作業での工法ですので小回りが利くこともメリットの一つと言えます。

デメリット

他の工法に比べて振動・騒音・粉塵が多く生じることが挙げられます。

まとめ

今回は、解体工事とは何か、という観点から解体工事の主な工法と、解体工事の背景を少しだけご紹介しました。

解体工事の工法については、どの工法についてもメリット・デメリットがありますので、それぞれの特性を理解して最適な工法を選びましょう。

また、解体工事業者を選ぶ際は、法令を遵守しているかどうかが非常に重要な要素となってきます。資格・実績をしっかりと確認すること、担当者としっかりとお話することが必要です。無用なトラブルに巻き込まれることが無いようしっかりと注意して業者選びを進めましょう。

LCC株式会社は、多くの施工実績を誇る島根県出雲市の解体業者になります。法令の遵守はもちろんのこと、長年の経験で培ったプロフェショナルの技術で、お客様のお困りごとを解決できるよう尽力しております。

ご相談・お見積りは全て無料となっておりますので、ご気軽にご連絡いただければと思います。